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MANUAL

言ノ葉Editer 取扱説明書

原稿をテキストで流し込むだけで、禁則も字下げも自動で整う日本語組版エディタです。このページでは、各設定項目の意味と使い方を実務目線でまとめています。目次から気になる項目にジャンプしてください。

01言ノ葉Editerとは

Wordやテキストエディタで書かれた原稿を流し込み、リアルタイムで縦書きの本の紙面を確認しながら、そのまま高品質な印刷やPDF出力(同人誌入稿・文庫作成など)まで行えるWebベースの日本語自動組版エディタです。

原稿執筆から版組み・レイアウト調整・PDF化まで、サーバー不要・完全フロントエンド(ブラウザのみ)で完結します。原稿データが外部に送信されることはありません。

02基本の使い方

  1. エディタを開く — ランディングページから「原稿を組んでみる」を押すか、直接エディタ本体を開きます。
  2. 原稿を流し込む — 「本文入力」エリアに原稿を貼り付けるか、ファイルをインポートします。
  3. 版面・レイアウトを整える — 「組版・設定」タブで用紙サイズ、段組、のど、ノンブル、フォント等を調整します。
  4. 紙面をプレビューで確認 — リアルタイムで縦書き本のかたちに組み上がる紙面を確認・推敲します。
  5. PDF・印刷出力 — 右上の「印刷・PDF出力」から縦書きPDFを書き出すか印刷します。
元に戻す・やり直す
本文テキスト欄の下にある「元に戻す」「やり直す」ボタンで、直近5世代まで本文の変更を戻せます(Ctrl+Z / Ctrl+Shift+Zのショートカットにも対応)。「消去」「読込」「サンプル」による本文の一括差し替えも対象に含まれます。

03自動組版のしくみ

原稿を流し込むと、禁則処理・記号の分断防止・会話文の字下げ調整が自動で適用されます。行頭・行尾禁則はもちろん、「――」(ダッシュ)や「……」(リーダー)などの記号が行途中や行末で泣き別れしないよう自動補正されます。

フォントの縦書き字送りや約物(「」など)固有のアキはCanvasで実測され、ミリ単位で精緻な自動ページ分割・組版が行われます。

04組版マークアップ

本文中に以下の記法を使うことで、ルビや傍点、配置などを制御できます。

機能 記法 入力例
ルビ(ふりがな) |漢字《かんじ》 または 漢字《かんじ》 |瑠璃《るり》色の空
傍点(圏点) 《《文字》》 《《ここを強調》》
縦中横(半角数字) 1〜2桁の数字 12月31日
縦中横(感嘆符・疑問符) !? ?! !! ?? 等 本当!?
中央寄せ [中央] または [center] [中央]第一章
右寄せ(下寄せ) [右] または [right] [右]言ノ葉 太郎
字下げなし [字下げなし] または [noindent] [字下げなし]地の文をそのまま
字下げあり(強制) [字下げあり] または [indent] [字下げあり]「地の文扱いの会話」
手動改ページ [改ページ] [改ページ](行頭に単独で記載)
タイトル内の改行位置指定 [改行] 言ノ葉[改行]Editer
見出し #〜###### ## 1. はじめに
太字 / 斜体 **太字** / *斜体* **重要**
引用枠 > 文章 > これは引用文です。
縦中横にしたくない数字がある場合
半角数字1〜2桁は自動的に縦中横(横向き表示)になります。型番や記号列など、数字を横向きにしたくない場合は、全角数字(12など)で入力すると縦中横化の対象から外れ、他の文字と同じ向きのまま表示されます。
[改行]記法について
[改行]は本文中では使用できません。中表紙タイトル・中表紙サブタイトル・奥付タイトルの入力欄(1行のテキスト入力)専用の記法で、挿入した位置で強制的に改行されます。
字下げの自動判定と、記法による上書き
通常は「」『』などの括弧で始まる会話文は自動的に字下げが省略され、それ以外の地の文は自動で一字下げされます。[字下げなし]・[字下げあり]は、この自動判定を行単位で上書きしたいときに使います。中央寄せ・右寄せと併用した場合は、字下げ指定のほうが優先されます。

05用紙・段組・余白

用紙サイズ

A6(文庫本サイズ)、B6(同人誌主流)、A5、B5、A4、ハガキなど、実寸ミリ単位で設計されています。

段組

1段組 / 2段組を切り替えられます。2段組では段の境界線の有無も選択できます。

のど(綴じ代)

のどのあり・なしを切り替え可能で、あり設定時は奇数・偶数ページで左右交互に配置されます。綴じ代幅はmm単位でカスタム指定できます(初期値6mm)。

余白

余白プリセット(天地 × 左右)
プリセット 天地 左右
狭い 12mm 10mm
標準 18mm 14mm
広い 24mm 18mm
カスタム 任意のmm数値を指定可能

本文文字サイズもあわせて細かく設定できます。

06フォント

本文には和文フォント10種、中表紙・奥付にはそれに加えて欧文フォント10種のプリセットが用意されています。いずれの項目も「カスタムURL指定...」を選ぶことで、任意のGoogle Fonts等のWebフォントに差し替えられます。

明朝体(本文向き)

フォント名 サンプル
システム標準明朝 ――言ノ葉、静かに紡がれる……。
しっぽり明朝 ――言ノ葉、静かに紡がれる……。
Noto Serif JP ――言ノ葉、静かに紡がれる……。
さわらび明朝 ――言ノ葉、静かに紡がれる……。
Klee One ――言ノ葉、静かに紡がれる……。
よもぎフォント ――言ノ葉、静かに紡がれる……。

ゴシック体(タイトル・見出し向き)

フォント名 サンプル
M PLUS 1p Light ――言ノ葉、静かに紡がれる……。
RocknRoll One ――言ノ葉、静かに紡がれる……。
IBM Plex Sans JP ――言ノ葉、静かに紡がれる……。
LINE Seed JP ――言ノ葉、静かに紡がれる……。

欧文フォント(中表紙・奥付向き)

中表紙のタイトル・サブタイトル・著者名、奥付のタイトル・固定項目・自由記載欄、それぞれのフォント選択欄で、和文10種の後ろに以下の欧文フォントが並びます。英字タイトルにこだわりたい場合にお使いください。

フォント名 サンプル
Cormorant Garamond Kotonoha Editer
Montserrat Kotonoha Editer
Bonheur Royale Kotonoha Editer
Crafty Girls Kotonoha Editer
Fleur De Leah Kotonoha Editer
Google Sans Flex Kotonoha Editer
Henny Penny Kotonoha Editer
Kranky Kotonoha Editer
Michroma Kotonoha Editer
Zen Loop Kotonoha Editer

カスタムWebフォント

プリセットにないフォントを使いたい場合は、フォント選択で「カスタムURL指定...」を選ぶと、CSS/Font URLとfamily名を入力する欄が表示されます。本文・中表紙(タイトル/サブタイトル/著者名)・奥付(タイトル/固定項目/自由記載欄)のあわせて7項目、それぞれ個別にカスタムフォントを指定できます。

設定の手順(Google Fontsを例に)

  1. 使いたいフォントをGoogle Fontsで探す — fonts.google.com で好みのフォントを選びます。ここでは例として「Zen Kurenaido」というフォントを使うとします。
  2. 埋め込み用のCSS URLを取得する — フォントページの「Get font」→「Get embed code」を開くと、次のような<link>タグが表示されます。
    <link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Zen+Kurenaido&display=swap" rel="stylesheet">
    このhref="..."の中身(https://fonts.googleapis.com/css2?family=Zen+Kurenaido&display=swap)だけをコピーします。
  3. 「CSS/Font URL」欄に貼り付ける — 手順2でコピーしたURLをそのまま貼り付けます。
  4. 「family名」欄にフォント名を入力する — Google Fontsのフォント名をそのままダブルクォートで囲んで入力します。今回の例なら "Zen Kurenaido" と入力します(末尾に , sans-serif のような総称フォント名を足しておくと、万一読み込みに失敗した際のフォールバックになり安全です)。
family名の書き方
family名はCSSのfont-familyプロパティにそのまま渡されます。フォント名にスペースが含まれる場合は "Zen Kurenaido" のようにダブルクォートで囲んでください。複数指定する場合はカンマ区切りで "Zen Kurenaido", "Noto Serif JP", serif のように書けます。

08ノンブル(ページ番号)

ページ番号の表示条件・位置・文字サイズ・数字タイプ・形式・開始番号を設定できます。

項目 選択肢
表示条件 全ページ / 1ページ目非表示 / 完全非表示
位置 中央下 / 右下 / 左下 / 左右交互
文字サイズ 小 / 標準 / 大
数字タイプ 算用数字 / 漢数字(横書き)/ 漢数字(縦書き)/ ローマ数字
形式 - 1 - / P.1 / / 1 / / 数字のみ
開始ページ番号 任意の数値を指定可能

数字タイプについて

漢数字は横書き・縦書きで表記方式が異なります。横書きは通常の位取り記数法です(例:10 → 十、21 → 二十一、123 → 百二十三)。縦書きは位ごとにそのまま並べる表記です(例:10 → 一〇、21 → 二一)。ローマ数字は大文字表記(I, II, III...)です。

漢数字(縦書き)の挙動について
中央配置を選んでいる場合は、縦書きが不自然になるため自動的に横書きへ切り替わります(この場合も表記は位ごとのままです)。また、文字サイズに「大」を選んでいても、縦書き表示の際は余白とのバランスをとるため自動的に「標準」へ調整されます。

09中表紙(扉ページ)

本文の前に挿入する扉ページです。タイトル・サブタイトル(任意)・著者名(任意)を設定できます。中表紙を作成すると、次に見開きを整えるための空白ページが自動で1枚挿入されます。

項目 選択肢
レイアウト 縦書き・中央 / 縦書き・右上 / 横書き・中央 / 横書き・ミニマル
枠 枠なし / 一重罫線 / 一重罫線(角落とし)/ 点線罫線 / 一重罫線(極太)/ 二重罫線(均等)/ 二重罫線(外太・内細)/ 二重罫線(外細・内太)/ 二重罫線+四隅ポイント / 角飾り / 角飾り(隅立て)
要素同士の間隔 狭い〜広い(5段階)
区切り線 引かない / 引く(長さを20〜100%で指定)
項目ごとのフォント・文字サイズ タイトル・サブタイトル・著者名それぞれに独立してフォント・文字サイズを指定可能(欧文フォント・カスタムWebフォントにも個別対応。詳細は06 フォントを参照)
区切り線について
タイトル・サブタイトルと著者名の間に引く線です。縦書きレイアウトでは縦棒、横書きレイアウトでは横棒(水平線)として表示されます。著者名が未入力の場合は表示されません。
タイトルの改行位置指定
タイトル・サブタイトルの入力欄内で[改行]と入力すると、その位置で強制的に改行できます(詳細は04 組版マークアップを参照)。

10奥付

本文の後に挿入するページです。タイトル・発行日・著者・サークル名・連絡先・印刷所の6項目と、自由記載欄を設定できます。
未入力の項目は行ごと表示されず、詰めて配置されるため、「タイトルのみ入力、残りの項目は自由記載欄で入力」といった使い方も可能です。全体のページ数が奇数になる場合は、奥付の直前に空白ページが自動で1枚挿入されます。

項目 選択肢
レイアウト 縦書き / 横書き
書き出し位置 右寄り / 中央 / 左寄り
天地位置 上寄せ / 中央 / 下寄せ
文字の揃え方 上揃え / 中央揃え / 下揃え
項目ごとのフォント・文字サイズ タイトル・固定項目(発行日〜印刷)・自由記載欄の3グループごとに独立してフォント・文字サイズを指定可能(欧文フォント・カスタムWebフォントにも個別対応。詳細は06 フォントを参照)

自由記載欄の記法

行頭に[中央]または[右]と書くと、その行だけ中央寄せ・右寄せにできます(全角の[中央]・[右]表記にも対応)。本文で使えるルビや太字などのインライン装飾も利用できます。行ごとの寄せ指定は、奥付全体で設定した「文字の揃え方」よりも優先されます。

また、---(***・___でも可)のみの行を書くと、区切り線(罫線)が引かれます。縦書きレイアウトでは縦罫線、横書きレイアウトでは横罫線として表示されます。固定項目(発行日〜印刷)を使わず、タイトルと自由記載欄だけで奥付を完結させたい場合に活用できます。

天地位置と文字の揃え方の違い
「天地位置」はページ全体の中で奥付の内容をどこに配置するか、「文字の揃え方」は内容そのものの行揃えです。両者は独立しているため、たとえば「下寄せ配置で中央揃えのテキスト」といった組み合わせも指定できます。
タイトルの改行位置指定
奥付タイトルの入力欄内で[改行]と入力すると、その位置で強制的に改行できます(詳細は04 組版マークアップを参照)。

11印刷・PDF出力

ブラウザの標準印刷機能を利用し、全ページをプレビュー通り一括レンダリングします。そのまま縦書きPDF保存や印刷が可能で、同人誌入稿や紙面確認にそのまま使用できます。

12データの保存について

原稿データは一切外部サーバーに送信されず、お使いのブラウザ内(LocalStorage)のみで保持されます。
テキストファイル.txtやマークダウンファイル.mdの読込(インポート)、タイトル指定でのテキストファイル.txt保存(エクスポート)に対応しています。

13アプリとしてインストール

言ノ葉Editerはブラウザから開くだけで使えますが、お使いの端末に「アプリ」としてインストールし、オフラインでも起動できるようにすることも可能です(PWA対応)。原稿データの保存先はインストール前後で変わらず、引き続きお使いのブラウザ内(LocalStorage)です。

環境 手順
PC(Chrome / Edge) アドレスバー右端のインストールアイコンをクリック→「インストール」
Android(Chrome) メニュー(⋮)→「アプリをインストール」または「ホーム画面に追加」
iPhone / iPad(Safari) 共有ボタンをタップ→「ホーム画面に追加」
インストールできない場合
PWAインストールにはHTTPS環境(または開発時のlocalhost)が必要です。ファイルを直接ダブルクリックして開いた場合(アドレスバーがfile://から始まる場合)はインストールできません。

14ライセンスについて

MIT License

15問い合わせ先

本ツールに関するご意見、バグ報告、機能要望は、以下のいずれかよりご連絡ください。

・X(旧Twitter)
・GitHub